今回紹介する症例は、40代の男性で右下の奥歯（本院で治療を行ってきた歯。）がここ何日かずっと痛いということで、治療を行っていったとてもメジャーな症例です。
この患者様は、銀歯の下に大きな虫歯があり、銀歯を外して虫歯を取り除き、覆罩を行った後に、インレー形成を行って、保険治療で銀歯をセットしました。レントゲン上でも神経に近接する大きな虫歯だったので、いきなり神経の治療からでもよかったのですが、露髄することなく虫歯を全部取りきれたので、患者様との話し合いの結果、神経は温存しようと試みました。
1か月半ほど状態が良かったものの、しばらくして違和感が出始めたとのことでした。その後、噛んだ時や何もしない時にも痛みが出るようになってきて、薬も２、３日常用しているとのことでした。つらいですよね。
こうなってしまうと、もう抜髄しかありません。
患者さんに説明の上、右下6番の抜髄を行いました。根管などの頬窄もなく根尖まで3根管すべてに綺麗に器具が行き届いたので、その日のうちにｋファイル40号まで拡大を行い、薬を貼薬し、仮封をしました。次回は3日後を予約していただきました。
次回来られた時には、全く痛みがなくなったのでよかったです。と安堵の表情を浮かべておられました。根管充填を行い、仮封を行いました。次回は3日後を予約していただきました。
この日は土台の形成を行いました。周りの歯質は一部保存するアンレー型を選択しました。次回はセットになります。
よくある話なのですが、歯が痛いのはとてもしんどいものです。一回の治療で治りが悪いものであれば、もっとしんどいですよね。痛みを取ることに目的を絞って、治療をしていきます。是非気軽にご相談ください。よろしくお願いいたします。
