口腔ケアの必要性

お口のケアは全身の健康にも大切です

広島県呉市阿賀北で訪問歯科診療に力を入れている歯医者「藤本歯科クリニック」は、平成元年から診療をしている歯科医院です。四半世紀を超える診療の中で 口腔ケア・嚥下リハビリテーションの大切さを実感しています。

それはお口まわりのケアはお口の中の健康維持だけではなく、全身の健康にも深く関連しているからです。そのため医師会、歯科医師会、各居宅支援、施設、市、介護保険課、包括支援事業所、社協、デイサービスなど、あらゆるネットワークと連携し活動しております。

口腔ケアの目的

藤本歯科クリニック お口のケア

人は毎日、口からものを食べ、栄養を取り入れて健康を保っています。食べたり飲んだりする行為は健康な人にとっては当たり前のことですから、気にもとめないことでしょう。しかし、もしお口の健康が損なわれてしまうと、うまく咬み砕けなくなったり飲み込めなくなったりします。苦痛を感じて食事を楽しむことができなくなってしまうことさえあるのです。

家族や友人との会話を楽しむことができるのも、お口の健康があってのこと。食事や会話を楽しむことは、Q.O.L.(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を高く保つことにつながります。「口腔ケア」の目的はお口の健康を保ち、口腔から全身の健康、そして心の健康を守ることなのです。

歯と寿命との関係

藤本歯科クリニック 歯と寿命との関係

歯や口腔内の健康が寿命とも関連すると聞いたら驚きますか? 
日本歯科医師会が報告した「健康長寿社会に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンス2015」によると、65歳以上の日本人の2万人以上を対象に4年間調査を行ったところ、残っている歯が少ない人ほど寿命が短くなっているというデータが得られました。20本の歯が残っている人にくらべて、10~19本しか歯が残っていない人の死亡率は1.3倍、0~9本の歯の人は1.7倍だったのです。

また愛知県の65歳以上の住民を3~4年間追跡調査したところ、歯が多く残っている人は、そうでない人にくらべ認知症の発症率や転倒のリスクが低いという結果が出ました。

また要介護認定を受ける人の割合が19本以下の人は20本以上ある人の1.2倍でした。つまり、寿命も健康寿命も歯が20本以上残っている人のほうが長いといる
のです。

8020運動

8020運動

大人の歯は親知らずを除くと全部で28本あります。そして20本以上の歯が残っていれば食べることにほとんど不自由しないといわれています。

いつまでも「自分の歯で食べたり飲んだりする楽しみを味わえるように」とすすめられているのが「8020(ハチマルニイマル)運動」です。

これは「80歳になっても20本以上の自分の歯でいられるように」と、平成元年より当時の厚生省と日本歯科医師会が推奨している運動です。Q.O.L.をいつまでも高く保つためにも「8020」を目指しましょう。

院長は呉市の歯科医師会の元公共衛生担当理事で、3才児、妊婦健診のリーダーとして活躍し、8020表彰の理事長として市長や保健所長、福祉保健部長などと精通し介護保険の審査委員も10年務めておりました。

歯と全身の関係

歯と全身の関係

お口のトラブルの代表は虫歯と歯周病です。どちらも放っておくと歯を失うことにつながってしまい、お口の健康をおびやかします。お口の健康だけではありません。全身の健康にも深くかかわっているのです。

お口の病気が招く全身の健康トラブルについてお伝えします。

全身の健康トラブル

糖尿病

自分の歯でしっかり咬んで食事できると肥満予防につながるといわれています。また糖尿病や肥満の人には歯周病が多いようです。

糖尿病と歯周病には双方向の関連性、つまり一方の悪化が他方を悪化させ、反対に一方が改善すると他方も改善に向かうような関係性があるともいわれているのです。

心疾患や脳梗塞、脳血管障害や食道がん

お口の中に歯周病菌が増えてしまうと、血液中に侵入するリスクが高まります。そして細菌が血液中に入ってしまうと、血栓を起こしやすくなります。それにともないさまざまな重篤な全身疾患が誘発されるのです。

肺炎

歯周病菌などが誤って気管に入ってしまうと、抵抗力が低い高齢者の方などが肺や気管支に炎症を起こしてしまうことがあります。これを誤嚥性肺炎(ごえんせいはいん)といいます。

肺炎は日本でも第3位の死因となり、老建施設、特別養護老人施設で救急車が搬送するほとんどがこの誤嚥性肺炎と言われています。

早産・低体重児出産

妊娠するとお口の中は歯周病にかかりやすい環境になります。妊婦さんが重度の歯周病にかかってしまうと、早産や低体重児出産のリスクが高まるといわれています。

治療費について

治療費について

「歯科医院に行くのは歯が痛くなってから……」そんなふうに思っていませんか?
しかし、お口のトラブルは予防できます。そのため最近では「歯科医院は虫歯や歯周病などの病気の予防に行くところ」と認識している人が増えてきています。

でも「痛くもないのに、定期的に歯科医院に行っていたら、お金が余計にかかるのでは?」とお思いでしたら、それは違います。「歯科医院での定期健診を受けている人は、すべての病気にかかる年間総医療費が低くなる傾向にある」というデータを国が示しました。

たとえば、愛知県豊田市のトヨタ関連部品健康保険組合と豊田加茂歯科医師会の共同調査の報告によると、定期健診を受けている人の総医療費が平均より高めなのは48歳までで、49歳を過ぎると平均を下回りはじめるというのです。
65歳の時点では総医療費の平均が35万円なのに対し、定期健診受診者は20万円以下となります。歯が悪いとお口まわりだけでなく、全身の健康にも影響をおよぼします。

食事が偏ったり、糖尿病を発症しやすくなったり、肩こりや骨粗しょう症を招いたりするリスクが高まるのです。健康を保つためにも、「生涯医療費」を抑えるためにも歯の定期健診・メンテナンスを受けることをおすすめします。

広島県呉市阿賀北7-13-12

安芸阿賀駅から車で5分

診療時間
9:00~12:30 ×
14:00~18:30 × ×

休診日:木曜午後・日曜・祝日
※ 土曜:〜17:30まで
※ 矯正日は第4土曜日(予約制)


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